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2007年02月17日

京葉線ではないけど、駅でのちょっといい話

いつものように仕事が終わり、電車に乗っての帰宅途中。
時刻は午後7時頃で“あと3つ4つで降りる駅に着くなぁ”と思っていたとき、
なにげなく足元を見ると切符が落ちていました。

いいはなし.jpg

拾い上げてみると、30分ほど前に改札を通った切符。
少し恥ずかしかったのですが、
少しだけ大き目の声で「切符を落とされた方はおられませんか?」と。
しかし、周囲からは何の反応もありません。
“困ったなぁ”と心の中でつぶやき、切符をよく見ると
○△駅から480円と運賃の表示があります。
安い定食屋なら食事ができる金額、
“自分が落としたなら、ちょっと痛いなぁ……”
この金額なら私の降りる駅の次ぐらいかな?

 少しだけ迷いましたが、
“次の駅で降りて駅員さんに渡すかぁ”とホームに降りて、
改札口にいた駅員さんに確認すると、
やはりこの駅までの切符でした。
「落とした方が多分、困っていると思うので、
それらしき人がいれば渡していただけますか?」と
切符を差し出すと「わざわざ降りて、
持って来て頂いたのですか? 
それはありがとうございます」と
品の良さそうな駅員さんからお礼を言われ、少し嬉しい気持ち。

戻る電車に乗るためにホームに上がって、
時刻表を見ていると「こちらの方です」と
先ほどの駅員さんの声が聞こえ、振り返ると若い女性が立っていました。
「切符を届けていただいてありがとうございました。本当に助かりました」と。
切符を落とした方に駅員さんが切符を拾った私のことを話したら、
お礼を言いたいと私を捜しに来てくれたとのことでした。

「いえいえ、良かったです。お届けしたのが無駄にならなくて、私も嬉しいです」と伝えると
「本当にありがとうございました」と再び、お礼を言われました。
短い言葉のやり取りが終わって、電車に乗り込んだ私の心はとても満たされていました。

切符を落とした女性と、それを拾って届けた私。
そして、預かった切符を女性に渡して、私を捜しに来てくれた駅員さん。
この3人がいて、その時の私の心が満たされたのです。
なんと不思議な偶然でしょう? 
この小さな出来事のお陰で、その夜の私はとてもしあわせでした。

その日はいつもより仕事が忙しく少し疲れていたのです。
切符を落とした女性の「ありがとう」の言葉で元気になりました。
それと、一緒にしあわせ感も。これって、
「人は人を支えながら、その人にも支えられている」ってことですよね!  (石田明宏)